2013年2月14日木曜日

携帯ショップと禁煙外来

スマートフォン(高機能携帯電話)の普及の陰で、 「ガラケー(ガラパゴス携帯)」と呼ばれる従来型の携帯電話機が、 根強い人気を保っているという記事が不思議で仕方がありません。

何が不思議かというと、最近の携帯は軽く数万円は飛んでいってしまうお高い物じゃないですか。「0円ケータイ」の時代とは違うわけです。購入環境が変わって、ずいぶん経つのにいまだに「0円ケータイ」時代と同様に買い換えてしまう。

習慣とは恐ろしいものです。パソコンやテレビは何年も買い替えなくても、ケータイなら2年で買い換えるクセがついてしまっている。

操作性に不安があるなら、店頭のホットモックで確認すればいい。わからないことは携帯ショップのカウンターで店員さんを質問攻めにしていいでしょう。その上でガラケーに戻す可能性がありそうなら機種変更しなければいい。何かの事情で、どうしてもスマホに移行しなければならないのなら、血と涙と汗と根性でなじむしかないのですし……。

友人の男性はもう5年以上、同じガラケーを使っています。しかも間違いなく「0円ケータイ」として手に入れたであろう、ピンクのガラケー。全体にもう塗装はボロボロで、揚げ句に紛失した裏ブタの代わりに、布テープでバッテリーを固定している。まあこれはやりすぎだとしても、よほど幼稚なコミュニティでもない限り、「最新のケータイを持っていないから、仲間はずれ」だなんてことはないでしょう。万が一、そんなことがあったとしたら、とっととそんなコミュニティから足抜けしていいと思われます。

記事中にあった「スマホに移行してから、ガラケーに逆戻り」という例でもそうですが、どうもダイエットや禁煙に失敗する人のパターンと似ている気がします。例えばダイエットなら、「ヤセたい」と口にしながら、甘いモノを食べてしまう人。いつもおやつにカステラを食べていたけど、ケーキに変えたら太ったから、またカステラに戻したという感じでしょうか。ヤセる必要があるなら、カステラだろうがしばらくおやつをやめればいい。難しければダイエット外来に通うなど、他にも手はあるはずです。

タバコも同じです。一度は禁煙したのに、その後なんだかんだ理由をつけては吸うようになり、終いには自分でタバコを買うようになってしまって、「やめなきゃいけないんだけどねえ」とぼやく。本気で「やめなきゃ」と考えるのなら、禁煙外来でもどこでも行けばいってチャンピックスでも処方してもらえばいい。吸うなら吸うで、他人の目と健康を省みず、ルールとマナーの範囲内で吸えばいい。なのに、「やめなきゃ」と口走ってしまう。本気なら、他人の手を借りてでもやめればいいじゃないですか──。ええっと、すみません。僕のことですね。

習慣を変えたり、そのために他人の手を借りるというのは、慣れていない人にはおっくうなことかもしれませんが、決して安くはない携帯電話料金を払っているのですから、ケータイショップを使い倒せばいいと思います。僕ももう一度本気でタバコをやめようと思い立ったら、禁煙外来のドアを叩いてみるつもりです。どうか口だけに終わりませんように。そう自分に言い聞かせながら、ちょっといまから換気扇の下に行ってきます。

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