2019年1月25日金曜日

【残少】2月10日(日)牛銀にて「日本食文化会議2019三重」【松阪肉をマニアックに堪能する会】

「日本食文化会議2019三重」の【松阪肉をマニアックに堪能する会】。めったにお目にかかれない特産松阪肉のご威光か、2週間を残して残席が数枚になっている模様です。
さて今回のご案内に「幻の特産松阪肉」と書かれていますが、少し補足しておきます。
現在、松阪牛の定義は「松阪牛生産区域内での肥育期間が最長かつ最終である未経産の黒毛和種のメス」となっています。
ざっくり言うと「松阪育ちの黒毛の処女牛」。2002年まで、3つの認定団体で異なっていた松阪牛の基準が統一され、月齢、素牛(子牛)の産地、格付けなどの縛りはなくなりました。しかし「特産松阪牛」は別。前出の条件に加えて「兵庫県産の牛」(いわゆる但馬血統)を「900日以上」かけて肥育しています(と畜月齢で平均42か月)。
但馬血統の味や肉質のよさは、黒毛和牛のなかでも折り紙つきですが、近年では交配などの課題や畜産家の高齢化などもあり、但馬血統の和牛、それも未経産の雌牛はますます高嶺の花になってきています。長く飼うということはその分飼料代もかかるし、病気やその他のリスクもある。
それでも「特産」を目指して長く飼う。そんな畜産家の気概が、味の深みや余韻につながっているのかもしれません。実際、長く肥育された牛ほど味や香りがよく感じられる傾向があります。
「但馬血統」「雌牛」「長期肥育」という条件を満たすのは、国内でも特産松阪肉のみ(もちろん世界でも)。ですから「幻」と言われていますし、味わえる機会もめったにありません。
会場は「松阪に金銀あり」と、和田金さんと並び称される「牛銀」さん。僕もとても楽しみにしています。よろしければご一緒くださいまし。
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世界に誇る松阪肉。きめ細かな肉質に適度な霜降り。決して脂に頼らない肉質は比類ない美味しさかと。そんな松阪肉の魅力を、松本栄文と「肉ドリル」の著者 松浦達也とで超マニアックにも語りつくします。当日は松阪肉と幻の特産松阪肉を「ヒレの網焼き」「すき焼き」とで食べ比べます。肉、肉、肉。そんな贅沢なひとときを松阪で御楽しみください。
■日時:2月10日(日)18:00~20:30
■会場:牛銀本店/松阪市魚町1618(松阪駅より徒歩15分)/TEL:0598-21-0404
■出演者:松本栄文氏(日本食文化会議理事長)、松浦達也氏(編集者/フードアクティビスト)
■参加費:29,000円(+別途お飲物)・定員30名 
【お申い込み】専用フォーム【https://goo.gl/forms/4Rs6HFUU257el0Mu1】から受付けております。