2013年1月30日水曜日

いちご団地と青果物の鮮度

【All About News Dig】連動エントリー

国土の広さで世界62位。さらに国土の3分の2が森林の日本は、国民一人あたりの可住地面積だと世界有数の人口密度を誇る国であり、団地大国だったりするわけです。

つい先日も「団地リノベーションが若者に人気 単身女性にも最適と専門家」なんて記事が上がっておりましたが、Wiki先生で「団地」を調べてみると、「生活または産業などに必要とされる各種インフラおよび物流の効率化を図るために、住宅もしくは目的・用途が近似する産業などを集中させた一団の区画もしくは地域、またはそこに立地している建物および建造物を指す。」とあります。

住宅だけでなく、よく知られる「工業団地」や観光農園施設として運営される「農業団地」など各種団地に思いを馳せていたら、農業団地のなかに「JAはが野益子観光いちご団地」なる観光農園を発見し、そういえば少し前に栃木県出身の友人からいただいた銘苺「とちおとめ」が大変においしかったことを思い出しました。東京のスーパーで売っているものと、まるで味が違う!

いただいたものは型と味のいい特級品で、しかも「実家からさっき届いた」という、狩りたてのもの。野菜や果物――青果物は「旬の穫れたてがおいしい」と言われますが、実際、栄養面から見ても旬とそれ以外の季節では、およそ2~3倍ほど栄養価が変わってくるそうです。

さらに青果は収穫後も「呼吸」が続きます。呼吸が続くと蓄えられた糖質や酸が分解されたり、野菜によっては栄養価が一週間で約50%減少したり……。しかも同時に水分が蒸散します。青果の成分の多くは水分ですから、当然しなびてきます。人間ならばお年を召すことで味わいが深くなることもありますが、野菜となると「雪下キャベツ」などの越冬野菜や、流通のシステム上追熟が必要な一部の果物を除いて、時間が経てば食味は落ちてきます。農家の格言で「枝豆やトウモロコシは、お湯を沸かしてから収穫に行け」と言われるほど、鮮度落ちの早い青果もあるわけです。

消費者として、近郊に「都市農業団地」ができないものか。なんて勝手に妄想してみたりもするわけですが、都市部では地代も高く、個人農家では「固定資産税」が重くのしかかります。企業が取り組むとなると、農地取得問題など解決しなければならない課題も多い。

というわけで、実際の流通に影響するかはさておき、まずは「伊賀の里モクモク手作りファーム」のような、本格的な農業テーマパークの首都圏への進出からお待ちすることにしようかと思ったりするわけです。候補地として埼玉の見沼や千葉の南房総などが一瞬思い浮かびましたが、もうこの際、都内でいいや。それこそ、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互運転開始で、一部でピンチがささやかれる池袋あたりで、西武と東武が合弁で作ったりしたら楽しいんだけどなあ。あ、与太ですよ。念のため。

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