2012年12月13日木曜日

コンビニからあげチキンレース


【All About News Dig】連動エントリー


マイナビニュース先生が、いつもの通りちょっと不思議な調査を敢行している。
肉系ホットスナックが一番おいしいコンビニは?

この調査から何をどう導き出したかったのかはわかりませんが、結果自体はわりと認知度そのままという感じでしょうか。

実は今年、とあるお仕事で、北は釧路の「ザンギ発祥の店」から、南は大分・宇佐や中津の名店まで、全国津々浦々のからあげを食べまくりました。2日で100個なんてザラ。1日24時間のうち、からあげ以外の固体をまったく口にしない日もありました。2012年は揚げ油まみれの一年だったと言っても、過言ではありません。


そういえば、今年の8月、某ウェブメディアにこんな記事を書きました。
ローソンが走りファミマ追う「コンビニからあげチキンレース」

http://www.news-postseven.com/archives/20120817_137678.html


















上記記事にも書きましたが、いまコンビニにおいてホットスナックは、文字通りかなり熱いエリアになっております。例えるなら、2000年代のサッカー日本代表の攻撃的ミッドフィールダーを中田英寿、小野伸二、中村俊輔が争っていた当時のようなイメージでしょうか。希代の才能が出場機会を争う超激戦区です。

多少のロスはあるにしても、アルバイトスタッフにかかる人件費は変わらず、他の商品よりも利益率は高い(はず)。ロスが怖ければ深夜帯には置かなければいいのですし(各チェーンでどういうルールになっているかはわかりません)、しかも、このコーナーで客寄せができれば、ドリンクなどの売上もあがるという、コンビニさんにとってはいいことずくめな商材(のはず)です。

それだけに、各コンビニさんとも力を入れまくり。ローソンさんのレジまわりなどは、大変なスペースを割いていて、まるでホットスナック店舗かのよう。”からあげ類”のラインナップも「からあげクン」レギュラーシリーズに加えて、期間限定で専門店が監修した「からあげクン」を並べた上、「Lチキ」や「鶏から」など複数ラインを展開し、さながら什器内も殿堂ライクなにぎわいぶり。ほか、ファミリーマートさんも”からあげの聖地”大分・中津の名店「もり山」監修の「からあげ」を発売されましたし、デイリーヤマザキさんも同じ中津の「聖地 中津からあげの会」に加盟する専門店監修のホットスナックを展開するという、とてもお里がパン屋さんとは思えぬサイドチェンジを見せてくれます。

そして驚くべきは、その味つけ。どれもこれも旨い……。個人的にはローソンさんがラインナップの豊富さと、これまでの蓄積で頭ひとつリードしているような気もしますが、ファミリーマートさんの「もり山」の「からあげ」も本店の味と遜色ありません。むしろ家に持ち帰ったあと冷えた状態で比較すると、コンビニのほうがやわらかさが残っている。どのコンビニの「からあげ」も、それほど完成度が高いわけでございます。

そんな業界のトレンドに、コンビニ界の雄、セブンイレブンさんが手をこまねいているわけがありません。もともとはレジまわりにフライヤーを置く店舗設計になっていないはずなので、他のコンビニと比較すると、スペースが窮屈な店舗も多そうな印象がありますが、それでも新しめの店舗や、郊外の店舗などではフライヤーの導入が進んでいるようです。
http://www.sej.co.jp/sej/html/products/ff/hotsnack/

それにしても、いまのコンビニの店員さんは大変ですねえ。僕がアルバイトをしていた20年前と比較すると、仕事のタスクは倍くらいになっているんじゃないでしょうか。もっともマルチタスク化というか、ひとつのコンテンツ(店員)をさまざまなチャネル(タスク)で使いまわすのは、どの業界でも同じかもしれませんが。

あれ? いま気づきましたが、記事がUPされたのが8月17日で、調査期間が8月28日からということは、もしかして僕の記事がきっかけとなって、調査をしていただいたということでしょうか。だとしたら、こんなに光栄な多チャンネル展開はございませんが、きっと僕の自意識過剰に違いありません。



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